私が若い頃に地元を離れ、都会で暮らしはじめて、久しぶりに帰った時。
地元に来たこと自体も懐かしいと思ったが、他にも強く懐かしいと思ったことがあります。
それが「地元のテレビ番組」。
CMも都会のバリバリに凝って作ったCMと違って、なんともイケてない。
もう何十年も使いまわしているようなCMだったり。
そして、地元のニュース番組。
出演しているアナウンサーは都会のように美人・美男というわけでなく、親しみのある顔立ち。また、ニュースの内容も都会のようなギラギラしたものではなく、ほのぼのした内容になっている。
そういうものを見て、「ああ、田舎に帰ってきたのだな」と思います。
地元の放送番組が見れるテレビ
そこから、「地域活性のために都会で地元のローカル番組がみれる」はどうでしょうか。
若い人が地元を離れ、都会に行くと次第に地元のことを忘れます。
長い時間、地元に触れないことで、あっさりと都会の空気にそまります。
そして、地元のことを考えることはなくなる。
しかし、そこでテレビで簡単に地元のローカル番組がみれるとどうでしょう。
始めは物珍しさに都会の番組ばかりみると思いますが、やはり慣れ親しんだ地元のローカル番組をみると思います。
または、都会に出たばかりのホームシックな状態で、地元のローカル番組をみると安心するでしょう。
そこから、忘れずに地元に対する愛着が続いていくと思います。
また、都会との対比が目の前にあるからこそ、しみじみと地元に対する愛着が強くなる。
そういう愛着、また途絶えずに地元の情報を知り続けることで、あえて地元に戻ってくるという人も増えると思います。
理想としては、テレビのリモコンで簡単にローカル番組にかえれるといいのですね。
デジタル放送なので、技術的には簡単にできそうな気もしますが、どうなのでしょう。
地元を離れた大人もローカル番組がみたい
もちろん、若い人以外を対象にしてもよいでしょう。
地元には住んでいないが、地元を感じたいという人もいることでしょう。
または、都会の息子夫婦のところに仕方なく住むことになった高齢の方が、地元を感じたいという人もいるでしょう。
地元出身者の方が、その番組をみることで想いが強くなり「やはり地元に住みたい！」と思うこともあるかもしれません。
また、「地元に旅行してみようかな」と思ったりもするでしょう。
下手なPR活動をバンバンするより、毎日のことなので強いPRとなると思います。
ふるさと納税
また、「ふるさと納税」をからませるという手もあります。
最近ですと、過剰な返礼品が問題となっており、本来の意味を見失っている状態です。
日本は安易にワンパターンな手に溺れやすい傾向がありますね。
そこで、ふるさと納税してくれたら地元のローカル番組がみれるという特典なら、どうかなと思います。毎年一定の額を寄付をしたら、1年みれると。過剰な贈り物より、だいぶ意味のあるものだと思います。
いえ、むしろ地元貢献のために、普通に毎月契約で県の収益化にしてもよいぐらいですね。
おわり
やはり、地域活性で大事なことは、気持ちをどう生み出すかにかかっていると思います。
そんな中でテレビというのは、やはり強い存在。
現在は、東京一極集中なんていわれますからね。
国がこのような仕組みを作ってくれてもいいと思いますが。
しかし、そういう仕組ができたとして、夫婦の地元が違うと「地元チャンネル争い」なんて起きるかもしれないですね（笑）
