最近何かと社会問題になっている宅配便業界。
ネットが普及し、あまりの荷物の多さ、また人材不足に宅配便が間に合っていない状態。過重労働で働いている人は大変。
そして、業界はパンク寸前により、大手宅配会社が送料値上げにふみきるような自体に。
しかし、値上げをしたとしても、そんなに業務が大きく改善されるわけでもないのでしょうね。
さらに、今まで送料無料だったネットショップが、送料をきちんと取るようになっていく模様(まあ、それが本当は普通なのだけど)。しかし、それにより個人消費がさらに冷え込む?
そんな大変な宅配便の業界。
そこで、個人消費を減らさないで、過重労働を減らすアイデアを考えてみたいと思います。
遅割ならポイントをゲット!
宅配便を増やしている大きな原因の一つがネットショップ。
大手ショップでは、注文して明日には届くといったサービスをしています。
注文した以上、とにかく早く届けてほしいと。
そりゃあ、早く届けようとすれば、普通に考えて業務量は増えます。
そこで、考えてみたのですが「遅割」なんてどうでしょうか?
普通だと急いで届けようとしますが、あえて遅く届けるというサービス。
ショッピングサイトで、遅割を選んでくれた人にはポイント進呈とか。
明日届けるとは、逆の発想ですね。
イメージとしては、注文してから「2週間以内に届ける」ような感じで。
または、「1ヶ月以内に届ける」とかでもいいのかな。
それぐらい、遅く届けるという宅配便。
イヤイヤ、そんなのユーザは待ってくれないでしょ!お客は注文したらスグに届けて欲しいものだし!
というツッコミがありそうですが、大丈夫です。
中には、「急いで届けて欲しいという人ばかりではない」からです。
もちろん、欲しかったもの、今すぐ使いたいものはスグに届けてほしいでしょう。
しかし、ソコソコ欲しいもの、予備で欲しいもの、そのうち使うであろうもの。
そういったものなら、急いで届けてほしいと思いません。
例えば、私は毎回買っているマンガの単行本がありますが、発売されてスグ買って読みたいというタイプではないです。他にも読みたいものが貯まっていて、とにかく気づいた時に買っておくかなという程度です。だから、いつ届こうがあまり気にしません。
また、ネットショップでは「期間限定ポイント」というものがあります。
期限内に使わないとポイントが失効するというものです。
ポイント失効を気にして、「強く欲しいものがないけど、とりあえずコレ買っておこうかな」という物が買われたりする場合があります。そういう場合なら、特に急いで荷物を届けてほしいわけでもないでしょう。
さらに、ネットショップでは「特別キャンペーン」が開催されたりします。
ある数字の日に特別ポイントがついたりする日だったり、何らかのイベントとして大きくポイントがついたりする日があります。
この場合でも同じ理由で、それほど急いでいない人は多いでしょう。
このように特に荷物が届くのを急いでいない人は、けっこういると思います。
そういう人が遅割で、さらにポイントがつくなら嬉しい。
そして、期限のゆるい荷物が増え、過重労働は減るのではないでしょうか。
再配達しなかったらポイントをゲット!
さらに、再配達による無駄な時間がとられる問題があります。
この対策としては、「再配達しなかったらポイントがもらえる」というポイントサービスはどうでしょうか。
再配達なしで、1度目でお客様が受け取ってくれたら、後々ポイントをもらえるという。
まあ、ちょっとしたポイント。5円?10円?
そのちょっとしたポイント制で、意識して受け取る人が増えるのでは?
そして、「10回連続で再配達なし」で受け取ってくれたらランクアップ!ゴールド免許!
さらに、ポイントが増えるとか(笑)
さらに、配達が多い家なのに、全然ポイントを受け取っていない方は「ブラックリスト」にのせ、配達前に電話を入れるようにしてから行くとか。
すると、効率があがらないかな?
といった形で、ポイントを活用する手はどうでしょうか。
ボランティアポイント
まあ、ポイント(報酬)を提供するという手を使うのは、アイデアの質としてはイマイチなのかな。
そこで、最初の「遅割」でゲットできるポイントは、「ボランティアポイント」というものはどうでしょうか。
今や宅配問題は、ひとつの社会問題となっています。人材はどんどん減って宅配業者は苦しくなっていますし、でもネット通販したい。なので、その問題に自分も何か協力したいと思う人もいます。
通常は、ポイントはお金を同じ価値がありますが、「お金として使えないただの得点」としてのポイントにしてみてはどうでしょうか。
ただ得点があがるだけ(笑)
もちろん、そのボランティアポイントがある程度貯まった人に対して「特別セールに、ご招待!」といった特典があってもいいかもしれませんね。WinWinです。
しかし、そういうポイントうんぬんでなくとも、「遅く届いてもいい人は、こちらを選択して下さい」という選択肢が、単純にあるだけでもいいのかな?
- お客のみんなが同じことを思っているわけではない
- お客は商品が欲しくて買っているわけではない
- 「逆」を考えてみる